■Bullseyeマウスピース「Bird」について
今回の試奏は、Bullseyeマウスピースを愛用している土井徳浩さんに引き続きお願いしました。土井さんの反応は、非常に良く、「コントロールしやすい」「ヴィンテージみたい」という感想を述べられていました。結論としては、土井さんは、今回の試奏で、これまで好んで吹いていたものから、今回発売されたこの「Bird」に替えられました。土井さん曰く、前作のマウスピースが持つ、リミッターを感じさせないパワフルさやダイナミクスの幅広さは、「Bird」も同じく有している特徴だが、コントロール性能が劇的に向上しているとの事でした。オープニングは、「C」のみと狭く作られているのですが、実際に吹くと抵抗感もそれなりにあり、普段使っているリードよりも薄めのリードを合わせた方が、良い結果がでるものと思われます。また、土井さんはじめ、その他複数のプロ奏者の方の感想から、Rico系のリードを使うと良い結果が出やすいようです。
私個人的にも試奏してみたのですが、前作のBullseyeマウスピースよりも随分と吹きやすくなったイメージを持ちました。特に感じたのは、オクターブGより上を吹いた時の爽快感です。とにかく、気持ちよく鳴ってくれます。アマチュアの意見で恐縮ですが、なんというか、吹いていて音の芯をしっかり感じられますし、息をたくさん入れてもそのままの響きで音量が増しますので、とても爽快です。全音域にわたって、音自体は締まった感じなので、太くまったりという感じのマウスピースとは逆のものと感じます。ちなみに私は、ヴァンドレン青箱2番の薄ーい、使い古しのリードで吹いてみましたが、それほど相性が悪いとは感じませんでした。しかし低音部分は、もう少しやわらかめのリードの方が鳴らしやすい気も致します。(SAXmen.jp 神谷)。
試奏者:土井徳浩氏 setting:カドソン Bullseyeリガチャー「ROOK」及びBullseyeリガチャーブルズEX24kGP RicoJAZZセレクト2 1/2番