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Selmer サキソフォーン試奏(吹き比べ、聴き比べ)レビュー

どのサックスを購入するべきかお悩みの方へ

弊店選定サックスに関してのお問合せの中で、丁寧に選定されているのはわかったけど、 果たしてどのモデルを購入するべきかといった質問を時々頂きます。

弊店では、別ページでもご案内している通り、低価格のサックスをお探しの方には アンティグア特別調整品、コーン特別調整品を、そして、 予算に関係なく良いものが欲しいという方には、セルマーリファレンスを お薦めしているのですが、

今回は、どのような基準でサックスを選ぶのが良いのか等に関して 少しでも参考になる情報をご提供できればと考え、 本店「音楽社」にて行われた試奏会の様子をレビュー致します。

ところで、クオリティの高いサックス、そして自分好みのサックスを選んで購入するためには、 どのような点に気を付ければよいのでしょうか?

まず第一に、数値に現れない絶妙な調整バランス(例えばkeyの動きやタンポのふさがり方、keyの連絡バランス等)全ての条件が整っている個体を選ぶこと。
ご存じのとおり、新品のサックスの中には、どうしても組立時の調整バランスの悪いサックスも 混在してしまっているような状況にあります。

調整バランスの悪いサックスは、やはり、操作・音色・吹奏感等々、演奏に支障をきたしますので 弊店では、選定作業にあたり第一番目のチェック項目として、熟練スタッフがリペアーマンの立場から 知識と経験を総動員してチェックします。

調整バランスの悪いサックスは、その段階で弊店でははじかれます。 (SAXmen.jp選定サックスの選定基準等に関しては、次のページをご覧下さい。)

そして更に、絶妙な調整バランスを有する、全ての条件が整っているサックスの中も、調整の仕方によっては音色が変わるため、その個体に合った調整を施してあげることでその個体が生きてきます。弊店は、それらの部分に特にこだわりを持っております。 この部分に関しては、弊店スタッフが自らプレイヤーの立場から試奏を行い、 全ての条件が整っており個体の良さが十分に発揮されるサックスのみを選定しております。

これらは、メーカーやモデルの種類にかかわらず、同じように共通して言えることです。

では次にどのモデルのサックスを選べばよいのか、という点。

現在、国内外のサックスメーカーで様々な種類のサキソフォンが製造販売されていますが、 その各メーカーがここ数十年の間、開発のモデルとしてきたのが、常に時代の最先端で開発を続けてきたSelmer社の サキソフォンであるということができると思います。

中でもモデル22から名器と呼ばれるマーク6あたりまでの、いわゆるヴィンテージサックスと呼ばれる 各モデルは、それぞれ異なる個性を持ち、それぞれについて独特の良さがあります。 そのため現代でも、数多くのプレイヤーに愛用され続けているものもあります。

現在、新たに製造されている数多くのサキソフォンのすべてが、それらヴィンテージサックスをモデルとして 開発・製造されているといっても過言ではないのではないでしょうか。

今回は、何故、それらのヴィンテージサックスが今でも多くのプレイヤーに愛されているのかを、 聴き比べ、吹き比べを通じて再認識した上で、状態の良いヴィンテージサックスが手に入りにくい現在、 どのような基準で現代のサックスを選べばよいのか等をテーマに、試奏会を行いました。

試奏会に立ち会ったのは、私、神谷、そして、弊店熟練スタッフの飯島、 そしてその日たまたまご来店頂いていた、プロ奏者である太田裕士さんの3名です。

試奏(吹き比べ、聴き比べ)した各サックスは、次の通りです。
(画像は、国内メーカーサックスを除く)

今回私自身、実際にすべてのモデルを吹き比べ、そして弊店スタッフと太田裕士さんの試奏を 客観的に聴き比べることを致しました。

歴代のセルマーサキソフォーン全てを初めて自分でも吹き比べてみたのですが さすがにどれも大変魅力的な音色で、吹いているうちに、次々と色々なフレーズが吹きたくなってきます。 特に、シガーカッター、スーパーアクションの吹奏感や音色は、個人的に際立って魅力的に感じました。

マーク6以降は、音色が随分と近代的に変化しているように感じられ、音色のみを比較した場合は、 バランスアクション以前のものが好みでしたが、 マーク6以降のストレスのない吹きやすさや表現のしやすさも捨てがたいように感じました。

このように吹き比べてみると、製造時期が現代に近づくにつれ、やはり音色は近代的に、 そして操作性は向上する方向にはありますが、どのモデルも、それぞれ個性が異なり、それぞれに良さを感じます。 しかし各モデルに共通して感じたのは、サキソフォンとしての全体的なバランスの良さ、クオリティの高さです。 個性の違いこそありますが、どれも素晴らしいサキソフォンでした。

今回の試奏で、常に時代の最先端を走り続けたSelmer社のすごさを改めて体感することができました。

現行品試奏 ~リファレンスはやはり良かった!~

歴代の各モデルのすばらしさを十分に堪能した後、いよいよ現行モデルの試奏に入りました。

有名国内メーカーのサックス、そしてSelmer社の最近の各モデル。

試奏した第一印象としては、多くの現行モデルのサックスが、ヴィンテージ各モデルを吹き比べた時のような個性の違いが ほとんど感じられませんでした(どれも似たような感じ)。

なんというか、自分が表現したいことにダイレクトに反応してくれないというか、 まあ新品のサックスですので、どうしてもそのような傾向にはあると思いますが、 そこを考慮しても、今一つ吹いていて楽しめないというようなもどかしさが残ります。

またビンテージモデルを演奏した時のような、「もっとフレーズを吹きたい!」 「もっといろんなニュアンスの音を出したい」という感覚が、残念ながら私にはありませんでした。 (多分、歴代のヴィンテージサックスを吹いた直後だったため、特にそのように感じたのだと思われます。)

但しその中で、ヴィンテージ各モデルを吹いた時と同じようなワクワク感を感じられたサックスがありました。 そのサックスが、リファレンス(Reference)でした。 現行モデルの中で、吹いていて、「もっとフレーズを吹きたい!」 「もっといろんなニュアンスの音を出したい」という気持ちになれるのがこのリファレンスでした。



【リファレンス36と54】
今回の試奏会でそのクオリティの高さを改めて痛感したリファレンス(Reference)ですが、 このリファレンスには、モデル36とモデル54の2種類があります。

1936年に開発されたセルマー(Selmer)バランスアクションを再現したのがリファレンス36、 そして、1954年に開発されたセルマー(Selmer)マーク6を再現したのがリファレンス54です。 マーク6が好みの方は、リファレンス54を、そしてバランスアクションの個性がお好きな方は リファレンス36をお選びいただくのが良いと思います。

それでは、セルマー(Selmer)マーク6とセルマー(Selmer)バランスアクションの違いについてですが、 まず音色については、マーク6の方が比較的近代的で普通に良く鳴ってくれる感じです。

一方、バランスアクションは、音色はどちらかといえば古風なイメージ。 個人的にはビンテージコーン等の個性に似ている部分があると感じています。

自身の個性を出したい方(音色づくり、細かな表現)には36を、楽に快適に演奏する事を優先したい方には 54の方をお薦め致します。 私個人的には、54は音色等の個性がある程度決まってしまうため、36の方が好みでした。 (弊店スタッフも同意見でした。)初心者の方には、54の方がお薦めです。 これらは、あくまでも私の主観的な部分も多いため、可能であれば両方試奏をして 決めて頂くのが良いです。



セルマー(Selmer)リファレンス(Reference)のその音色は近代的で、そして操作性は向上しており、明らかにヴィンテージの各モデルとは 異なる個性も感じられるのですが、根本的なサキソフォンの構造自体のバランスの良さ、 そして、全体的なクオリティの高さを見事に継承しているように感じられました。

そういう意味では、先日新しく販売開始された「Axos」も、価格の割には中々いい出来に仕上がっていました。 (特にクラシックを演奏する方には、いいかもしれません(これは弊店スタッフ談))。

改めて、リファレンス(Reference)のすばらしさを体感することができました。

この意見には、同席した3人ともにやはり同じ意見でした。

※もちろん、プレイヤーの好みや感じ方によって違ってくると思いますので、 シリーズ2、3やその他国内有名メーカー品が悪いという意味ではありません。

そして、今回、改めて驚かされたことがありました。

予想以上のクオリティ ~あえてコーンを選択するのも大いに有り!~

そして今回改めて驚かされたのが、コーンサックス(弊店スタッフ調整済み品)のすごさでした。
SAXmen.jp調整済みサキソフォンの詳細

このクオリティでこの価格なので、コストパフォーマンスが非常に高いという部分も特筆すべきではありますが、 それよりもなによりも、このコーン、Selmerにはない独特の個性があります。 その個性に向かってしっかりと開発されたサックスであると感じられます。

以前のコーン社のサキソフォン(いわゆるヴィンテージ)は、評価も高く、実は私も大好きなメーカーなのですが、 現代のコーン社の評価は決して高いとは言い切れず、このサックスに注目する人も ほとんどいないのではないでしょうか。

しかし、このように吹き比べてみると、こだわりを持って開発されているのがビシビシと伝わってきます。 更には、もっと高価な各現行品を試奏した時にはヴィンテージを吹いた時と同じような 感覚(次から次に別のフレーズを吹きたくなる感覚)を得られなかったのですが、このコーンだけは、似たような感覚も感じることができました。

予算のない方に、ある意味つなぎとしてこのコーンをお薦めはしていますが、 予算のある方でも、あえてコーンを選ぶという選択肢も大いにあり得ます。 それくらい高いポテンシャルを持ったサキソフォンだと感じました。

今回、たまたまこの試奏会に立ち会って頂いたプロ奏者の太田さんも大絶賛でした。

特にBe-Bop等がお好きな方は、一度、試す価値あり(とは、太田さん談)。

このお薦めのコーン(SAXmen.jpオリジナル調整済み品)、ご満足頂けない場合は返品をお受けしておりますので、是非お試し下さい。

結論

今回の試奏会を通じ、同席した3人ともに改めてリファレンス(Reference)のクオリティの高さを痛感しました。 そして、弊店で廉価品としてご紹介しているC.G.CONNコーン(特別調整品)のすばらしい個性を、 今回新たに発見した試奏会でもありました。

試奏した各ヴィンテージモデルのクオリティはもちろん高く、もし自分自身が選ぶのであれば、 やはりヴィンテージを選ぶでしょう。

しかし、状態の良いヴィンテージサックスが手に入りにくい現在、もし選ぶのであれば、 サキソフォン全体のバランスやクオリティがそれらヴィンテージ同様に高く感じられる リファレンス(Reference)を選ぶという弊店スタッフと同様の結論に、アマチュアサックス吹きである私も至りました。

更には、コーン社の現行モデル(弊店の調整を施した状態のものではありますが。)の クオリティの高さを目の当たりにし、価格だけで選ぶべきではないという事も 今回、改めて痛感させられました。

ここでお薦めしたリファレンス(Reference)ですが、そもそもの生産台数が少ないため、 中々、良い選定品は多くはないかもしれませんが、是非一度、お試し頂きたいと思います。 (本当に良い楽器ですので、吹いたことがない方は是非試してみて下さい!)

本店「音楽社」には、丁寧に選定されたクオリティの高いリファレンス(Reference)がございますので、 お近くの方は、是非、試奏にお越し下さい。

弊店では、これまで、今回ののような検証を繰り返した結果、 これらの機種を積極的にお薦めしておりますが、もちろん、プレイヤーによって好みは分かれます。 あくまでもご自身に最適なサキソフォン選びのひとつ参考材料として頂ければ幸いです。

最後に、今回、試奏会に同席頂いたサックス奏者の太田裕士さんによる試奏映像をご覧下さい。 (たまたまご来店頂いていた太田さん、試奏まで行って頂きありがとうございました!)

弊店、Refarence(リファレンス)選定品

C.G.CONN(コーン)SAXmen.jp選定品
→ C.G.CONN(コーン)に関しましては、万一満足頂けなかった場合は、返品をお受けしております。
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