S90シリーズのほうが、チェンバーが広く 息の流れが少々ゆったりするのでS80と比較すると息の量が少なくても吹きやすく、響きが柔らかくて
深みのあるサウンドになります。
初心者にも吹きやすいので楽器の付属として S90 180が標準装備になってます。
逆に、S80シリーズは、チェンバーが狭い為 息のスピードが速く
輪郭のはっきりした明るい音色になるのが基本性能です。

高音域は S80の方が音色が明るくて音抜けもよく、本当によく鳴ります。
フラジオもそうですが、音色がとにかく明るくてよく音が通ります。
S90に比べてフェイシングが短いので、吹き込む息に対するレスポンスがよくて、音の立ち上がりが早いです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
S90の音色は S80に比べると高音域、低音域ともに暗い音色です。
ところが、S90の方はチェンバーが S80よりも広くなっている構造上の違いによる音の響きの差が大きく出ていて、暗い音色なのに音が本当によく響きます。

S90はフェイシングが長くなっているため、音のレスポンスがS80よりも悪く、息を早め早めに送り込んでやらないと音の立ち上がりがワンテンポ遅れるような感じになってしまう点が S80よりも劣る点だと思います。
分かり易い表現で言えば、S80はソリスト向きで、S90はアンサンブル向きと言えるのではないでしょうか。