ヴィンテージサウンドの再現をあらゆる面で追及したハンドメイドマウスピース
良質な海外の様々なハンドメイドマウスピースを日本国内へ紹介したことでも知られるMarmaduke Music。そのデザイナーである宮武氏が自身で金型からデザインして作り上げた、この「Marmaduke Mouthpiece」。とても重厚な音色がその魅力だと思います。
質の良いヴィンテージメイヤーやオットーリンクを探しているというプレイヤーの方に、お試しいただきたいマウスピースです。
Marmadukeマウスピース商品一覧ページはこちらです。
Marmadukeマウスピースのコンセプトは?
基本的には、ヴィンテージのメイヤーやオットーリンク等ラバーのモデルの音色を再現したくて開発したものです。
素材その他どのような点にこだわってますか?
現在は、レジン製(鳴りやすいという特長を持つ)のマウスピースが多いのですが、あえてPure Rubber(Ebobite)を使用して製作しています。
また、多くの海外メーカーでは、「ブランク」と呼ばれるマウスピースが途中まで完成している半加工品を材料として使用することが多いのですが、Marmadukeは、金型からオリジナルのもので製作しています。
金型から作られた理由は?
そうですね、ブランク品では、基本的なマウスピースの中の形状が変更できませんので、限界があると感じました。
オリジナルの金型を使っていますので、チャンバーの形が独特であると言えると思います。
この型に関しては、継続的に管理をしながら、必要に応じて改善をしています。
Marmadukeは、どういったプレイヤーに試して欲しいマウスピースですか?
50年代のジャズを演奏したいプレイヤーや、その当時に代表されるプロプレイヤーたちのサウンドを再現したいというプレイヤーに試していただきたいですね。Be-Bop演奏にもちろん最適だと思います。
フュージョン等には?
テナーのミディアムチャンバータイプであれば、フュージョンでも対応できると思います。しかし音量(生音)に関しては、あまり大きくはありませんので、音量を期待される方には向かないかもしれません。
初心者のプレイヤーにはどうでしょうか?
まったくの初心者の方にはお薦めはしないです。若干チャンバーの容積が大きめですので、少し慣れた人の方が、このマウスピースのよさ を出せるというデザインだと思います。
現在、ピアニストでサックスプレイヤーのSimon Cosgroveさんが、Marmadukeを愛用中との事ですが、彼は このマウスピースに関してどのようにおっしゃっていますか?
ダークな音色が彼の評価の高いところですね。そして抵抗感がちょうど良いといった感想です。
オリジナルのヴィンテージメイヤーやオットーリンクと比べていかがですか?
正直なところ、ヴィンテージの一番良いものにはかなわないと思っています。
しかし、そのような良いものは、すでに存在していないか、 もしくはプロ奏者の方が使っているか、もしくは好きな方が私蔵している状態だと思いますので、現在一般的に出回っているヴィンテージ よりは、質的にも優れていると思いますし、また、安定的に供給ができる所がメリットだと考えています。
そうしますと、目標とするところにかなり近いところまで再現できているのですか?
そうですね、、使って頂いているプレイヤーの方からは、「自分が持っているNYメイヤーより良い。」といったうれしい感想もよく頂きま す。
それは、うれしい褒め言葉ですね。
まあ、そう言って下さる方々が持っているというNYメイヤーがどれほどの状態のマウスピースなのかはわかりませんから(笑)。しかし、状態の良いヴィンテージメイヤーを探しているプレイヤーの方には、喜んで頂けるケースが多いですね。
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