ジャズアルトの定番と言われているMeyer(メイヤー)マウスピースですが、
一体どんな基準で選べばよいのか?
特にサックス初心者の方からそのような質問を時々頂戴しますので、
このページでは、Meyer(メイヤー)の選び方について考えてみたいと思います。
まず一番最初に気をつけるべきことは、くどいようですが、Meyer(メイヤー)に限らず、
バランスの良いちゃんと鳴るあたりのマウスピースを選ぶこと。
そのためには楽器屋さんで何本かのメイヤーを試奏をして
自分がもっとも鳴らしやすく良い音が出ると感じるものを選ぶ事です。
もし全くの初心者で試奏を行ってもどれが良いのかがわからない、
という場合には、選定品を購入すれば失敗するリスクは減るものと思われます。
ちなみに弊店では、数値計測及び試奏チェックの2重体制で選定品をご用意させて
頂いております。
(弊店Meyer(メイヤー)マウスピース選定品のお客様のレビューはこちらです。)
そして次にティップオープニングサイズですが、これは初心者であれば
5番を選ばれるとまあ大丈夫だと思います。
無理してこのオープニングの広いものを選んでしまうと、ちゃんと音が鳴らなかったり、
コントロールができなかったりすることもあります。
ブラスバンド等でサックス自体は吹いていたという方、例えばSelmer等を
使っていて、ジャズのマウスピースは初めてというプレイヤーであれば、
もしかしたら4番を使うと比較的ストレスなく移行できるかもしれません。
なのでとりあえずは、4番か5番であればよいと思います。
そして次にどのモデルを選べばよいのか、ですが、
いわゆる定番と言われるMeyer(メイヤー)のモデルは、MMモデルです。
これはミディアムフェイシングでミディアムチェンバーという意味となります。
フェイシングの長さがミディアム(中くらい)、チェンバーの容積もミディアム(中くらい)
ということです。
このMMモデル以外に、SMモデルというものもあります。
これはショートフェイシングでミディアムチェンバー。
フェイシングが短いとクリアで明るめの音色がします。
そして更にMSモデルというのもあります。
これはミディアムフェイシングでスモールチェンバー。
チェンバーの容積が小さいとこれまた明るめのきらびやかな感じの音色になります。
SMモデルとMSモデルの違いはどうなの?という話になりますが、
これは実際に吹いてみて、そして聴き比べてみるとやはり違うのですが、
中々文章では表現しにくい部分もあり、また人によって感じ方も異なりますので
何とも説明しにくい所です。
またこれら以外にも、Meyer(メイヤー)には、GモデルやRCモデルというものもあります。
具体的な違いについては、こちらのページを参考までにご覧下さい。
また新たにMeyer(メイヤー)New York(100周年記念モデル)も発売されました。
こちらも個性が異なります。(メイヤーNYモデルのレビュー)
このようにMeyer(メイヤー)には様々なモデルがあるのですが、
まず最初に選ぶのでしたら、やはりMMモデルが良いと思います。
オープニングは4番か5番がよいと思いますので、マウスピースの表記は、
4MMもしくは5MMです。
まずはこのMMモデルで慣れていただき、その後で、自分の好みのほかのマウスピースを
探してみたいという時に、Meyer(メイヤー)のほかのモデルも試されるとよいと思います。
ここで簡単にご説明をさせて頂いたメイヤー各モデルですが、
実際に演奏したり客観的に聴き比べると、かなり違います。
将来的にもし機会があればそれぞれのモデルの吹き比べをされる事をお薦め致します。
これらメイヤー各モデルの吹き比べを行う事は、
自分はどういう吹奏感のマウスピースが好きなのか、
そして
どんな傾向の音色が好きなのか、
等々、
ご自身が求めるマウスピース探しを行う場合の、非常に良い参考材料となると思います。
但し、その際にご注意いただきたいのは、吹き比べをする各モデル全てのマウスピースが
ちゃんと鳴るあたりのマウスピースである必要があるという点です。
そうでないと、そのモデルの個性を正しく体感することができませんので。。
弊店のお得意様(1回以上ご利用頂いたお客様)には、メイヤー各モデルの吹き比べを
正しく行っていただけるようなサービスを開始致しました。⇒メイヤー吹き比べサービス詳細ページ。