最近では、リュックタイプの背負えるサックスケースの人気が高まってきているようです。
経験者なら誰でもわかると思いますが、
実際、サックスケースを持って移動するのは本当に大変です。
サックス1本くらいでしたら、まあ何とかなりますが、
複数本を持ち替えて演奏されるプレイヤーの方の場合、
ケースを持っての移動は、かなりの悩みとなります。
実際、弊店でワイズマンサックスケースをご購入頂いた、
テナー奏者の佐藤達哉さんもインタビューの中で、
背負って移動できるコンパクトなケースが欲しかったとおっしゃています。
リュックタイプのケースを探している方は、
特にはテナー&ソプラノ等、普段複数本のサックスを持ち歩くプレイヤーの方が
多いのかと思いきや、意外にもそうでもないようですね。
私の場合、テナーサックス1本だけケースに入れて持ち運びをしていましたが、
それでも、それを持って電車に乗って、または歩いて移動するのは、
例え長距離でなくてもかなり負担になっていました。
雨でも降ったときには、もう家を出る前からブルーな気分ですもんね。
少し長い時間、サックスケースを肩にかけて歩くと、
目的地に着いたときには、ショルダーがあたる肩の一部が痛いのなんの、、
暑い夏の日には、このケースを担いでいるせいで、手ぶら時と比べ、
汗がダラダラ、、、、
(恐らく共感できる方も多いのでは。。)
そのようなサックスケース移動をしていたのが、今から20年ほど前の
話ですが、、当時はリュックタイプのサックスケースなんて、
今ほどなかった気がしますね。
最近では、色々なリュックタイプのサックスケースが日本国内でも流通しています。
弊店では、次の2つのサックスケースをおすすめしていますが、
ワイズマンケースに関しては、開発者のハワードさんが、
元々持ち運びの苦労を軽減することを開発コンセプトのひとつとしているため、
基本重いサックスを収納するワイズマンケースにはショルダーがついており、
リュックタイプで背負えるような仕様になっています。
弊店でおすすめしているもうひとつのサックスケース、
「MarcoMagiサックスケース」ですが、
このケースについては、片側ショルダータイプでした。
(バリトンにはショルダーが2つ付属し、リュックのように背負えるようになっていましたが、
アルト用、テナー用にはショルダーが1本しか付属していませんでした。)
しかし、このような世間の要望に応えることになったのかどうかわかりませんが、
新仕様品からショルダーストラップがアルト用、テナー用にも2本付属し、
更にはショルダーを引っ掛ける金具も一箇所増え、
お好みでリュックタイプにして背負って移動ができるようになりました。
私個人的には、MarcoMagiサックスケースは、片側の肩にかけて運ぶ姿が格好いいと
感じていましたので、2本のショルダーでリュックのように背負ってしまったのでは、
このケースのデザインのよさが発揮されないと思っていたため、今回の仕様変更は、どうかと感じていました
が、現実問題として、長時間片方の肩にサックスをかけて移動するのは、
自分の経験からもかなり疲れます。そして、肩が痛くなります。
ですので利便性を高める意味では非常に良い仕様変更だったのではないかと思っています。
もちろんケース自体のデザインに変わりはなく、
リュックのようにしたくなければ、ショルダーを1本だけ付けて、
これまでのように持って歩くこともできます。
最後にリュックタイプのサックスケースの注意点ですが、
ワイズマンケースのような作りの場合には、このような心配は全くありませんが、
いわゆる一般的な、ジッパーのみで開閉するようなタイプのケースの場合、
ケースの蓋を閉め忘れたまま、背負ってしまわないようにくれぐれもご注意下さい。