Clarinetmen.jp 吹き易く良く鳴るクラリネット、マウスピースのみを選定、販売


クラリネットの高音が細く、音がまとまらないとお悩みの方へ - 試奏レポート -

クラリネット奏者の多くが、高音部分の音が細く、まとまってくれないという悩みをお持ちです。

その悩みを解消するために多くのプレイヤーは、ストレスを感じながら、少々無理してでも硬めのリードを使う傾向にあります。

しかしできることならば、ストレスを感じることなく、演奏に集中したいものです。

そこで弊店では、高音が細い、音がまとまらないという悩みを解消するために、クラリネット用選定マウスピース(調整済み)の販売を開始しました。

このマウスピースをお使い頂く事で、恐らく上記のような悩みが随分と解消されるものと思われます。

おかげさまでお使い頂いたお客様には好評を得ております。お客様の声をこちらからご覧頂けます。

同じようにお悩みのプレイヤーの方には、是非、弊店のマウスピースをお試し頂きたいのですが、実は、高音が細い、音がまとまらないという悩みは、使う楽器を上手にチョイスしてあげることで解消する場合も多いのです。

そこで、今回、高音が細く音がまとまらないというプレイヤーにお薦めできるクラリネット本体を ご紹介するために、本店音楽社にて試奏会を行いました。

試奏レポート

今回、試奏に使ったクラリネットは、クランポンの上位モデル「トスカ」、同じくクランポンの「RC」と「R13」、そしてセルマーの低価格モデル「オデッセイ」と「プレザンス」。その他モデル「サンルイ」「レシタル」「シグネチャー」「プリビレッジ」、更に弊店スタッフの友人でもあるリカルドモラレス氏がお薦めするバックン製のクラリネット3種類です。参考までに試奏した各クラリネットの価格は次の通りです(税抜表記)。



試奏を担当したのは、クラリネット、サキソフォンのプロ演奏家でもある弊店スタッフ。
使ったリードは、柔らかい2 1/2番のリードです。

早速、各楽器の吹き比べを行いました。

まずは、クラリネットの定番メーカーであるクランポン製の「RC」と「R13」から試奏しました。

さすがにプロの演奏家、とても心地よい音色がします。
しかし、高音部分を吹くとどうしても音の線が細く、また音が飛び散りまとまりがありません。
やはり柔らかすぎるリードだからなのかと感じていましたが、次にクランポンの最高級モデル「トスカ」を 試奏したところ、高音部分も太くまとまりのある音色がしました。

さすがに、値段が高い楽器は違うなあ、と思いながら、次にSelmerの低価格モデル「オデッセイ」と「プレザンス」を試奏。

低価格機種は、クランポンと同じく高音部分が細く、音が散ってまとまらないのだろう と思いましたが、Selmerの低価格モデル「オデッセイ」と「プレザンス」は、高音部分も太くまとまりのある音色がしました。更には低音の響きも良かった印象があります。

その後、その他のSelmer製モデル「サンルイ」「レシタル」「シグネチャー」「プリビレッジ」も試奏。
どの機種も先ほどの低価格モデル同様に、高音部分はしっかりとまとまり太い音が鳴ります。 更にモデルによって、音色の違いがあるのがわかりました。

そして最後に、リカルドモラレス氏がお薦めするバックン製のクラリネット3種類を試奏。
3種類共に高音部分の音も太くまとまり、個人的には暖かい音色に感じました。 またこのバックン製のクラリネット、音色の感じが非常に表情豊かに聴こえました。 プレイヤーの表現したい音色に自由に味付けの出来る感じです。

まとめ

今回の試奏会は、高音部分の音が細くまとまらないというプレイヤーの悩みを解消できる楽器をご紹介することを目的として開催されました。

各メーカーのクラリネットを試奏した結果、高音部分の音色が細く音がまとまらないという悩みを解消できるクラリネットは、クランポン社「トスカ」、セルマー社の「オデッセイ」「プレザンス」「サンルイ」「レシタル」「シグネチャー」「プリビレッジ」、そしてバックーン社の「バック-ンモデル(Cocobolo)」「プロテジェモデル(Cocobolo)」「プロテジェモデル(Grenadilla)」という結果になりました。

注目すべきは、セルマー社のクラリネットは、低価格モデルの「オデッセイ」「プレザンス」であっても高音がまとまり太い音が出るという点です。
また、バックーン社のプロテジェモデル(Grenadilla)も非常に魅力的な音色が出ていました。

スタッフ曰く、セルマークラリネットには、上管と下管をジョイントする部分にテノンソケットと呼ばれる金属製の補強リングが使われていて、その補強リングが高音を強く吹いたときにも太くまとまりのある音色を出すことに関係しているのではないか?との事でした。
その他にも短いバレルを選ぶことによって、奏法が安定して楽に吹ける場合もあるという事でした。
(バレルについては、また後日、取り上げたいと思います。)




確かに、セルマーの各モデルの上管と下管をジョイントする部分を確認すると価格の違いによって使う素材等は若干異なるものの、全ての機種について補強リングが施されていました。

そして、高音部分が太くまとまった音が出ていたクランポン社の「トスカ」そしてバックーン社の2モデルについても、やはり同じく似たような補強リングが使われています。 (※バックーン社の「プロテジェモデルGrenadilla」、クランポン社の「RC」と「R13」に関しては、上管と下管をジョイントする部分には、補強リングが使われてませんでした。 プロテジェモデルに関しては、補強リングがないにも関わらず高音部分は太くまとまりのある音色がしていました。)

最後に

高音部分の音が細くなってまとまらない、というお客様の悩みを解消するために開催された今回の試奏会でしたが、 使う楽器によって、そのような悩みが解消される可能性が高いという結論に達しました。

今回のレポートは、クラリネットを演奏できない私、神谷の主観的な感想ではありますが、クラリネットのプロ演奏家でもある弊店熟練スタッフの意見も全く同じものでしたので、是非、参考にして頂ければ幸いです。

使う楽器を選ぶことで、無理に硬いリードで演奏するというストレスを感じずに済みますので、よりいっそう音楽自体に集中することができるはずです。

また今回の試奏会で、低価格のモデルでも高音部分が太くまとまった音色のでるクラリネットもあるということがわかりました。
特にバックーン社の「プロテジェモデルGrenadilla(350,000円)」に関しては、各メーカーの高級モデルにもひけをとらないクオリティ、そして他社にはない良さを持ったクラリネットであると感じました。

大変コストパフォーマンスの高いクラリネットですので、是非一度、試奏頂くことをお薦め致します。

最後に参考までに現在セルマー製の10S(生産終了品)を普段の演奏活動で使っている弊店の熟練スタッフのお薦めは、次の通りです。(あくまでもスタッフの好みにはなりますが、)

セルマー社「サンルイ(570,000円)」
セルマー社「レシタル(580,000円)」

そして現在、バックーン社「バック-ンモデルCocobolo(1,135,000円)」への買い替えを検討中

という事のようです。

バックーン(BACKUN)製クラリネット

今回ご紹介したバックーン製クラリネットですが、先にも述べましたが弊店スタッフの友人でもある著名なクラリネット奏者リカルドモラレス氏がお薦めするクラリネットです。

聴いた感じでは試奏した他のメーカのものよりも音色が太く感じました。 そしてプレイヤーの好みの表情を付けやすいような印象もありました。

スタッフに確認したところ、やはり一番自由度の高いのがこのバックン製のクラリネットなのだとか。 今回試奏したのは3種類あったのですが、どれもそれぞれとても良い音色がしていました。




見た目も高級感があり、音色も良いこのバックン製のクラリネット、低価格モデルの「プロテジェモデルGrenadilla(350,000円)」は、個人的に非常にお薦めできると感じます。 今回試奏したバックーン3種類の中では、一番安いモデルではありますが、クラリネット素人の私が聴いた感じでは、この一番安いモデルが一番音が飛んでくる印象がありました。 もちろん高音部も太くてまとまった音色がちゃんと鳴っていました。

チャンスがあれば是非一度お試し頂きたいクラリネットです。

本店「音楽社(松本市)」にお越し頂ければ試奏が可能です。是非、一度、お試し頂ければ幸いです。
試奏をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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